2024年4月1日月曜日

延命長尺御誂染長壽小紋 その5

P1 国文学研究資料館蔵

(読み)

いのちハ人

いのちはひと


者゛可り尓あ

ば かりにあ


ら春゛ちやう

らず ちょう


るいちくるい

るいちくるい


う本むし

うおむし


けらさう

けらそう


もく尓

もくに


い多るまで

いたるまで


それらに

それらに


仕入 あり

しいれあり


つる可めの

つるかめの


奈が起いの

ながきいの


ちぶゆう

ちふゆう


のいちごの

のいちごの


みじ可起松

みじかきまつ


のちとせ

のちとせ


あさ可゛本のひ

あさが おのひ


とさ可りミ奈

とさかりみな


さ多゛満りのい

さだ まりのい


のちなり

のちなり

(大意)

 命あるものは人ばかりではない。鳥類・畜類・魚・虫けら・草木にいたるまでそれぞれに仕入れがある。鶴亀の長き命、蜉蝣(かげろう)の一生の短きこと、松の千年、朝顔の一盛り、これらみな定まりの命なのである。

(補足)

「あさ可゛本」、江戸時代に何度か朝顔人気が高まったそうで、品種改良も盛んに行なわれたとありました。

 

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