P6 国文学研究資料館蔵
(読み)
多以じのいのちをこしに
だいじのいのちをこしに
さして多かいところへあ
さしてたかいところへあ
し多゛者いての本り
しだ はいてのぼり
奈可゛い命 をぬ以て
なが いいのちをぬいて
ふりまハ春やう奈
ふりまわすやうな
もの奈れバ命 本ど
ものあればいのちほど
あぶ奈起ものハ奈し
あぶなきものはなし
王るく春るとふミ
わるくするとふみ
者づしていのちを
はずしていのちを
うし奈ふことあり
うしなうことあり
ようじんせ春んバ
ようじんせずんば
あるべ可ら春゛
あるべからず
(大意)
大事な命を腰にさして、高いところへ高下駄を履いてのぼり、長い命を抜いて振り回すようなものであるので、命ほど危ないものはない。悪くすれば踏みはずして命を失う事がある。用心しなくてはならない。
(補足)
「あし多゛」、『足駄〔「足板(あしいた)」の転か〕① (雨の日などにはく)高い二枚歯のついた下駄(げた)。高(たか)下駄』
ここまでいろいろな長いの短いの太いの細いの「命」をみてくると、本当にどこかで売っているように気になってきました。
「こしに」、「こ」がわかりずらい。平仮名「に」は久しぶりの登場。
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