P2 国文学研究資料館蔵
(読み)
◯木 火土
もっかど
金 水 の五
きんすいのご
ぎやうハいの
ぎょうはいの
ち能者゛んとう
ちのば んとう
奈りこの五
なりこのご
人 尓ていのち
にんにていのち
をうけもち尓
をうけもちに
して志者い春る
してしはいする
ゆへ尓春べて人
ゆへにすべてひと
のいのちハ木 火
のいのちはもっか
土金 水 の者゛ん
どきんすいのば ん
とうもち奈り
とうもちなり
一 人可けても
ひとりかけても
いのちまつ多
いのちまった
から春゛
からず
「いのちの仕入
いのちのしいれ
ふちやう可゛つ以て
ふちょうが ついて
可多奈かけのやう
かたなかけのよう
奈もの尓可けてある
なものにかけてある
(大意)
◯木火土金水の五行は命の番頭である。この五人で命を受け持ち支配するので、すべて人の命は、木火土金水の番頭がついていることになる。一人欠けても命は完全なものとはならない。
「仕入れた命が、商品札がついて刀掛けのようなものにかけてある。
(補足)
「志者い春る」、変体仮名「者」(は)だとおもうのですけど、かたちがなんか変、ことなる変体仮名?
「五ぎやう」、五行(説)のこと。『① 中国古来の哲理で,万物を組成する五つの元になる気。木・火・土・金・水の称。五行のおのおのを,兄(え)・弟(と)の二つずつに配してできたのが十干(じつかん)である』
「まつ多」、「待った」ではなく「全き(まったき)」。
木火土金水の五人、目がみな同じで、五人で一組と納得。
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