P3P4 国文学研究資料館蔵
P4
(読み)
P3
「いのち者可
いのちばか
りハうり可い
りはうりかい
尓奈らぬと
にならぬと
いふハも川と
いうはもっと
もなりいの
もなりいの
ちをうり可ひ
ちをうりかい
P4
尓志玉 ふハ
にしたもうは
可ミ本とけ
かみほとけ
者゛可り奈り
ば かりなり
「おとこのいのち
おとこのいとち
ハ二十 五と四十 二
はにじゅうごとしじゅうに
女 の命 ハ十 九
おんなのいのちはじゅうく
と三 十 三
とさんじゅうさん
これらハ
これらは
やくどしと
やくどしと
いゝて人 可゛
いいてひとが
きらふゆへ
きらうゆへ
尓ね多んや
にねだんや
春し八 十 八
すしはちじゅうはち
(大意)
「命ばかりは売り買いにならぬ」というのはもっともなことである。命を売り買いされてるのは神仏ばかりである。
男の命は25と42、女の命は19と33、これらは厄年といって、人が嫌うので値段は安い。
(補足)
「尓志玉 ふハ」、「ふ」の文字のかたちが不明です。
「やくどしと」、「ど」が「土」のくずし字のようにみえるのですが。
店先の暖簾には「命」の現代風書体の意匠です。ひとつおいて「長寿や」とあります。
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