P24P25 国文学研究資料館蔵
P25
(読み)
これゐ个ん
これいけん
ぢこくの
じごくの
可しやく奈り
かしゃくなり
「可ふい川てハどう可
こういってはどうか
者しのあげ
はしのあげ
於ろし尓や可ましく
おろしにやかましく
いふやう多゛可゛多とへ
いうようだ が たとえ
ぢいろのこく
じいろのこく
しやうきやく
しょうきゃく
いろのざく\/
いろのざくざく
志゛るまち人
じ るまちびと
の与ごし尓
のよごしに
尓んじんのふて袮を
にんじんのふてねを
してミせを引く
してみせをひく
飛多しもの
ひたしもの
(大意)
これが意見地獄の責め苦である。
「箸の上げ下ろしのように細かくいうようだが、こんなふうに言うのはどうだい。
たとえおまえのいい人やお客を待って、ふて寝をして、見世に出なかったり、
(補足)
おかみの食べ物づくしの意見地獄のセリフがなんとも、言われた方はわかったようなわからないようなおかしな気持ちになってしまいます。
「こくしやう」、『肉や魚を味噌で濃く煮つめた汁。鯉こくなど』
「ぢいろ」、『② 花街の女が情夫にした土地の男。「どうだ,―でもできたか」〈洒落本・辰巳之園〉』
「与ごし」、これはいまでも「〜よごし」と和食にある和物(あえもの)。ざくざく志゛るも同様。
真綿を描くのは難しそう。ふわふわの木綿の手ぬぐいにみえます。それにしてもおかみさんの手首の細いこと。
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