P20 国文学研究資料館蔵
(読み)
「者゛けのと
ば けのと
さん一 きれ
さんひときれ
もり尓
もりに
しても
しても
者゛の
ば の
ある
ある
やふ尓
ように
きり奈んし
きりなんし
「ちとめ
ちどめ
や
や
ぎん
ぎん
者くハ
ぱくは
きて
きて
ゐん
いん
す可へ
すかへ
(大意)
「ばけのとさん(番頭新造への呼びかけか)、一切れ斬るにしても、見栄えのいいように大きく切るんだよ。
「血止めや銀箔(腫れをおさえたり痛み止めに使う)の用意はいいのかい。
(補足)
「者゛けのとさん」、調べたのですがよくわかりませんでした。
「あるやふ尓」、この「尓」は英字筆記体小文字の「y」の小さいのがつぶれたようになっているのだとおもいます。or 変体仮名「耳」?
読んだ限りでは、小指を骨もろとも落とすのではなく、小指の爪の先半分くらいの骨のないところを切り落とすようですが、それにしても痛いを超えてます。
三人の頭が三角形の頂点になり、もう一つの頂点が鉄の銚子、緊迫感があるなぁ。指切りする遊女は左手で右の二の腕をしっかりおさえ、口をムの字にしてます。どうしてもその表情に目が釘付けになってしまう。
ガツンという音も聞こえてきそう。
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