2024年3月2日土曜日

九替十年色地獄 その36

P16P17 国文学研究資料館蔵

P16

(読み)

「へいきも

 へいきも


本どのある

ほどのある


もの多゛

ものだ


本んのへいき

ほんのへいき


の引 多をし多゛

のひきだおしだ


於ごるへいき

おごるへいき


ひさし

ひさし


可らずとハ

からずとは


於まへの

おまえの


こ川多

こった

(大意)

「平気にも程度ってもんがあるものだ。これじゃ平気(平家)の名折れだ。おごる平気(平家)久しからずってのは、お前のことだ

(補足)

「引」という漢字はなぜか、偏と旁の間が離されて書かれることがおおいです。

 廓言葉を理解したうえで、京伝の地口を楽しむのはなかなか大変です。

 

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