P20 国文学研究資料館蔵
(読み)
「由びをきる所 の
ゆびをきるところの
ゑ尓ひとりで
えにひとりで
きつてゐるハ
きっているは
あんまり
あんまり
うそで
うそで
於す袮へ
おすねへ
「て うしの志りで
ちょうしのしりで
ぶつも久 しひ
ぶるもひさしい
本う多゛与
ほうだ よ
「ついて尓
ついでに
このちで
このちで
でき合 の
できあいの
きしやうを
きしょうを
二三 まひ
にさんまい
可いて
かいて
於きい
おき
しやう
しょう
(大意)
「指を切るところの絵に、ひとりで切っているのは、あんなのは嘘ですよ。
「銚子の尻でぶつのも、昔ながらのやりかたさ。
「ついでにこの血で、ちょっと起請文でも二三枚書いておきましょう。
(補足)
「ゑ(え)」の元字は「恵」、「ゐ(い)」は「為」。ついでにカタカナの「ヰ(い)」の元字は「井」。
「あんまり」、当時の「あ」は現在の「お」から「ゝ」を除いたかたち。
ここの指切りの他に、起請文(神仏に愛を誓う)を書くのもよくあったとありました。
0 件のコメント:
コメントを投稿