P24P25 国文学研究資料館蔵
P24
(読み)
うけ
うけ
と川多り
とったり
やその
やその
つぎハ
つぎは
ゐ个ん
いけn
ぢごく
じごく
といふ
という
あり
あり
て
て
かの
かの
きしんの
きじんの
やう奈
やうな
於可ミ
おかみ
さん
さん
奈い
ない
しやうへ与び付
しょうへよびつけ
あるひハふりつけ
あるいはふりつけ
あるひハあてこすり
あるいはあてこすり
志
し
可つ
かっ
多り
たり
多゛まし
だ まし
多り
たり
あぶらを
あぶらを
於もい連と川
おもいれとっ
多るうへ
たるうえ
ま王多を
まわたを
も川天
もって
くひを志める
くびをしめる
(大意)
うけとったりやその次は、意見地獄というものがある。あの鬼神のようなおかみさんが(女郎を)普段使っている居間(内証)に呼びつけ、乱暴にあつかったり、当てこすりを言ったり、叱ったり、だましたり、油をおもいっきり絞ったりした上に、真綿で首をしめる。これが意見地獄の責め苦である。
(補足)
「うけと川多りやそのつぎハ」、モノマネ芸などで、次の番のものが前の演者から引き取るときにつかうセリフとありました。
「ふりつけ」は『② 嫌ってはねつける。ふる。「大きに―・けてやりんした」〈洒落本・遊子方言〉』でしょうか?
「於もい連」、『思う存分に。「湯でも―飲みなせえ」〈滑稽本・東海道中膝栗毛•2〉』
立派で大きな神棚に御幣、徳利、鈴が掛けられています。ここは遊女屋の内証(居間)。まるで歌舞伎一幕の一場面のようです。絵師京伝も意識してそうな感じ。
神棚の廊下も階段も非常に細かく描き、その下も金網状の飾りや欅板の文様も異様に丁寧です。
障子戸は簡素ながらこれまた見事。
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