P16P17 国文学研究資料館蔵
P17
(読み)
きのじや
きのじや
「多゛ん\/可し多
だ んだんかした
ぜ尓の可づのこ
ぜにのかずのこ
奈つけの
なづけの
P17
志やう由の可らひ事 を
しょうゆのからいことを
いつてもそつちの
いってもそっちの
まゝ尓ハ
ままには
ざぜんまめ
ざぜんまめ
ごまめ
ごまめ
にまめ
にまめ
その
その
いゝ王けも
いいわけも
飛多しもの
ひたしもの
もふあさつけの
もうあさづけの
事 ハ於け二 日と
ことはおけふつかと
ま多れぬふ多
またれぬふた
ちや王ん
ちゃわん
尓しめを
にしめを
ミぬうち
みぬうち
者らつた
はらった
\/
はらった
(大意)
喜の字屋
「あれこれ都合した銭の数は、いくら文句をいっても、そっちのままには、ならないのでございます。そっちの言い訳もたいしたもの、もう明日のことはおいておいて、二日と待ちはいたしません。締められぬうちに、さぁ払ったはらった」
(補足)
「きのじや」、『きのじや 【喜の字屋】
① 吉原の遊郭内で,「台の物」と呼ばれる料理の仕出し屋の通称。享保(1716〜1736)年中,喜右衛門という者が評判をとったことに由来するという。「―の名も高く」〈洒落本・遊子方言〉』
喜の字屋は仕出し屋なので、食べ物づくしの洒落で借金を催促。
両端の男たちの着物柄、縦縞・格子、体の線にあわせて描いて立体感がでています。うまいものです。
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