P2P3 国文学研究資料館蔵
P3
(読み)
せつちんくらひ
せっちんくらい
ても奈く
でもなく
く可゛い十 年 の
くが いじゅうねんの
かしやくの
かしゃくの
せめハぢこくの
せめはじごくの
しやううつして
しょううつしで
ごさる可ゝる
ござるかかる
くるしき
くるしき
女 郎 の
じょろうの
ミの
みの
うへを
うえを
志り奈可ら
しりながら
ミあ可りを
みあがりを
させ引 て
させひきて
あそぶをつう
あそぶをつう
しやと思 ふ志由じやう
しゃとおもうしゅじょう
そうハとらの可ハのふん
そうはとらのかわのふん
どしを志めぬ者可りの於尓
どしをしめぬばかりのおに
(大意)
雪隠(便所)にもなりゃしない。苦界十年の責めの苦しみは、地獄をまさにそのまま写し取ったものに他ならぬ。かかる苦しき女郎の身の上を知りながら、遊女に自腹を切らせる「見上り」をさせ、「引き」て遊ぶのを通じゃとおもう人々よ、そうは虎の皮のふんどしを締めぬばかりの鬼じゃ(そうは問屋が卸さぬよ)。
(補足)
ペペンペンとハリ扇ならす京伝和尚の鼻はなるほど、見事な団子っぱな。着物の柄のほうが気になります。
講釈台まわりの文字が読めそうで読めません。
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