P6P7 国文学研究資料館蔵
P7
(読み)
じんを
じんを
ふるのと二可い
ふるのとにかい
中 の事 を
じゅうのことを
ミ多゛し可ぎ
みだ しかぎ
出しして
だしして
いつ付 口 を
いつつげぐちを
するこれハ
するこれは
いつでも
いつでも
こしもとの
こしもとの
やく奈り
やくなり
「此 かゞミを
このかがみを
じやうッ者゜りの
じょうっぱ りの
かゝミと奈つくる
かがみとなずくる
由ゑんハと可く
ゆえんはとかく
女 郎 ハ志やうッ
じょろうはじょうっ
者゜り奈こんじやうで
ぱ りなこんじょうで
な个れハ与き
なければよき
おいらん尓
おいらんに
なられぬ由へ尓
なられぬゆへに
可く奈川゛くと奈り
かくなづ くとなり
(大意)
(よく客)人を振るとか、二階中のことを見つけ嗅ぎ出しして、ひとつつげ口をする。これはいつでも腰元の役目である。
この鏡をじょうっぱりの鏡と名付けるいわれは、とかく女郎は情っ張りな根性でなければ、よき花魁になることができないために、このように名付けられたのである。
(補足)
「いつ付口を」、この「いつ」は『① ひとつ。「その生活は―の秘密だといふことであつた」〈青年•鷗外〉』でしょうか。う〜ん。
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