P12P13 国文学研究資料館蔵
P12
(読み)
奈女 郎 奈ぞ
なじょろうなぞ
尓ハくいもの
にはくいもの
可らひ可゛
からひが
もへるやう
もえるよう
尓ミ由る
にみゆる
奈り又
なりまた
きやく
きゃく
も
も
ミへ
みえ
本う
ぼう
尓て
にて
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くひ多くッても
くいたくっても
く王須多可゛い尓
くわずたが いに
尓らミ
にらみ
つけて
つけて
いる
いる
これ
これ
可き
がき
多
ど
うの
うの
くるしミ奈り
くるしみなり
(大意)
(下卑蔵(げびぞう『くいじのはった下卑』))な女郎なぞには、食べ物から火が燃え上がっているように見えるのである。また、客も見えっ張りな連中であるから、食いたくっても食わず、互いににらみあって牽制している。これは餓鬼道の苦しみである。
(補足)
「これ可き多うのくるしミ」、「可き多うの」がわからず、しばらくして餓鬼道とわかり、苦しんだ。
遊女たちの前に三つ並んでいます。一番左側は煙草盆でしょう。あとのふたつは蒔絵のようなもので飾られていて豪華そうです。何でしょか。
料理の方は炎が上がっています。提子の前にあるのは、これが竹村の上餡こと菓子屋竹村伊勢の上等な餡ころ餅の詰まった重箱でしょうか。
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