P11 国文学研究資料館蔵
(読み)
「者゛可らしひこんやの
ば からしいこんやの
やう尓於ち合 多
ようにおちあうた
者゛んハ袮へい川そ
ば んはねぇいっそ
き可゛まよふよ
きが まようよ
「ヲゝ者多゛さむひ
おぉはだ さむい
もふ八ツ多゛
もうやつだ
そふ多゛
そうだ
いろきやくミち
いろきゃくみち
多め尓なるきやくミち
ためになるきゃくみち
名 代 のきやくミち
みょうだいのきゃくみち
(大意)
「ばからしい。今夜のように落ち合った晩はねぇ。まったく、気がきじゃない。
「おぉ肌寒い。もう八ツごろか
色客道
ためになる客道
名代の客道
(補足)
「い川そ」、ここの「いっそ」は『② ほんとうに。まったく。「大屋さんのおかみさんへ―追従ばかりいつて」〈滑稽本・東海道中膝栗毛•発端〉』。
「多め尓なるきやくミち」、遊女のためなら、金銭的なことなどなんでも言うことをきいいてくれ万事頼りになるお客様。
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