P2P3 国文学研究資料館蔵
P3
(読み)
じやと可く本んぷ可゛つう尓
じゃとかくぼんぷが つうに
奈り多可゛る可於いらん上 人 の
なりたが るがおいらんしょうにんの
於しへハ多ゞ一 心 いつ可う尓奈むや本゛
おしへはただいっしんいっこうになむやぼ
多゛ふつ\/ と申 せとの事 てごさる
だ ぶつなむやぼだぶつともうせとのことでござる
これ可らいろぢこくのありさ満を
これからいろじごくのありさまを
ときましやうミ奈
ときましょうみな
ゆる里つとちやう
ゆるりつとちょう
もんさ川しやれや
もんさっしゃれや
(大意)
とかく凡夫が通になりたがるが、おいらん上人の教えは、ただ一心ひたすらに、南無野暮陀仏なむやぼだぶつと申せとのことである。これから色地獄のありさまを説きましょう。皆、ゆるりとお聴きなされや。
(補足)
「本んぷ可゛つう尓」、濁点「゛」、半濁点「゜」が省かれていることは普通ですので、前後を何度か通して読むしかありません。
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