P2前半 国立国会図書館蔵
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(読み)
▲とゞまりてちゞ
とどまりてじじ
い尓む可ひ志起り
いにむかいしきり
尓奈くさ満本れ
になくさまほれ
といふま年を春
というまねをす
連バぢゞ者゛ゝハく王
ればじじば ばはくわ
をもちき多りその
をもちきたりその
ところをう可゛ちミ
ところをうが ちみ
る尓きん\゛/ハいふ
るにきんぎ んはいう
尓およバ春゛いろ\/
におよばず いろいろ
(大意)
▲立ち止まり、じじい
に向かってしきりに吠えて
ここを掘れという真似をすれば
じじばばは鍬(くわ)
を持ってきて、その
ところを掘りはじめました。
すると金銀はいう
におよばず、いろいろ
(補足)
驚いた両手のひらが印象的です。背景の野原の稜線に茅葺屋根を少し見せるのが、このような場面ではおきまりのようです。
「ぢゞ者゛ゝハく王を」、「く」の上が「宀」に見えますが「ヽ」に「ハ」。
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