P11 国立国会図書館蔵
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(読み)
Ⅹま年
まね
をして
をして
个ん連いさ満の
けんれいさまの
おとふりをまち
おとうりをまち
可れきより者いを
かれきよりはいを
ま起ちらせバ者奈
まきちらせばはな
ハさ可春゛との
はさかず との
さ満の
さまの
めくちへ
めくちへ
者い可゛者いり
はいが はいり
多れバきよりⅩ
たればきより
(大意)
まねをして
県令様の
お通りを待ち、
枯れ木より灰を
まき散らすと、花は
咲かず殿様の
目口へ
灰が入って
しまい木より
(補足)
「ま年」、変体仮名「年」(ね)はもう何度も出てきています。○にヽのような、「Q」ににたような形です。
「个ん連い」、変体仮名「个」(け)も何度も出てきています。「々」ににたような形ですが、もとは妖怪からかさ小僧のような形。
「おとふり」、読むのになやむところです。
「者いを」、「い」が「ハ」にみえてやっかい。
「ま起ちらせ者゛」、「ら」がほとんど「ヽ」になっていてなやみますが、文意から読めます。
「めくちへ」、「く」がカタカナ「ム」の三画目がないかたちになってます。
「者いり多れバ」、平仮名「れ」も使えば、「个ん連い」では変体仮名「連」(れ)も使います。
殿様のおつきの二人、とても漫画チックに描かれています。そしてこの三人の衣装や仕草の描写は完璧。うしろでは欲張り爺さんがこらしめられています。1ページに6人も出てきてにぎやかにぎやか。
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