2022年8月23日火曜日

花咲ぢヾい(木村文三郎) その17

奥付 国立国会図書館蔵

(読み)

明治十五年七月十一日御届

東京日本橋区馬喰町二丁目一番地

編輯兼出版人 木村文三郎


(大意)

(補足)

 あらためて明治15年は西暦1882年で現在が西暦2022年ですから今から140年前となります。それほど昔のことではなく、おじいさんやひいおじいさんくらいのことで、せいぜい4世代前後遡るくらいの時代です、と書き始めるつもりでしたが、書きながら父方の祖父はそういえば・・・と思い出して計算してみました。このおじいさんのことはBlogでも思い出として短文を記しています。昭和39年、ちょうど東京オリンピックが始まる年の1月に亡くなりました。1964年です。82歳でした。引き算をすると生まれたのは1882年!なんという偶然!!この豆本シリーズが出版された年です。おじいさんが子どもの頃にこの豆本を読んだ可能性があるかもしれません。

 おじいさんは江戸時代の文化をもつ親や親戚や他の人たちに育てられたことは確実です。ということはわたしはおじいさんをとおして江戸時代の身振り手振りや仕草やしつけなどなどたくさんのものに間接的にふれてきたということになります。江戸時代後期や中期までもそれほど現在と隔たってないことに気づかされます。

 以前Blogにアップした木村文三郎さんの豆本の奥付でここにある4種類の出版本の宣伝文の読みをしたことがあります。概略を知ることはできますが一字一句正確に読み下すことは結構困難でした。おじいさんの世代の人たちはこんな文章をスラスラと当たり前に読めたわけですけど、たった140年で読めなくなってしまうことになるなんてなんか首をかしげてしまいます。

 

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