2022年8月15日月曜日

花咲ぢヾい(木村文三郎) その9

P6 国立国会図書館蔵

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P7後半

(読み)

う春の奈可よりこ者゛ん多く

うすのなかよりこば んたく


さんいで多りよくふ可ぢゝい

さんいでたりよくふかじじい


ミてま多\/うらやましく

みてまたまたうらやましく


奈りう春を可りてもち

なりうすをかりておち


をつけバこんどハこ者゛んハ

をつけばこんどはこば んは


いで春゛や者りき多奈起◯

いでず やはりきたなき


(大意)

臼のなかより小判がたくさん

出てきました。欲深ジジイは

これをみてまたまたうらやましく

なり、臼を借りて餅を

つくと今度は小判は

出ずにやはり汚い


(補足)

 爺さんの着物柄はここまで同じで丸に十字の島津藩のような手裏剣のような紋。杵(きね)を持ち上げる格好が背面でウエイトリフティングをしているようでなんか変なかまえです。絵師が誰だかわかりませんけど、腕がよいのかわるいのかわかりません。両足の足先も体が正面を向いているときのものです。

 背景はおきまりの構図で、やはり屋根の一部がのぞいています。

 

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