P13 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
加さ袮
かさね
可さね可゛死霊 乃
し里やう
かさねが しりょうの
ことハ世の人 農
よ ひと
ことはよのひとの
志るところ也
しるところなり
(大意)
かさね
かさねの死霊の
ことは世の人の
知るところである
(補足)
綴じの関係でかさねの図と次の話の図が続き、かさねの話の続きは次の次になります。
変体仮名「加」(か)、「乃」(の)、「農」(の)が本文では出てこなかったものでしょうか。
一方で平仮名「ね」があります。
「霊」は異体字orくずし字?で「ヨ」+「大」。「己」+「大」は「異」の異体字。
両手をたらしてひゅードロドロといった感じではなく、もっと激しく炎の中から恐ろしげに現れています。ご婦人は臥せっていたようで頭に病鉢巻を巻いています。何を指差しているのでしょう。
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