2022年1月15日土曜日

桃山人夜話巻四 その23

P13 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

加さ袮

かさね


可さね可゛死霊  乃

           し里やう

かさねが しりょうの


ことハ世の人 農

   よ ひと

ことはよのひとの


志るところ也

しるところなり


(大意)

かさね

かさねの死霊の

ことは世の人の

知るところである


(補足)

 綴じの関係でかさねの図と次の話の図が続き、かさねの話の続きは次の次になります。

変体仮名「加」(か)、「乃」(の)、「農」(の)が本文では出てこなかったものでしょうか。

一方で平仮名「ね」があります。

「霊」は異体字orくずし字?で「ヨ」+「大」。「己」+「大」は「異」の異体字。

両手をたらしてひゅードロドロといった感じではなく、もっと激しく炎の中から恐ろしげに現れています。ご婦人は臥せっていたようで頭に病鉢巻を巻いています。何を指差しているのでしょう。

 

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