2022年1月9日日曜日

桃山人夜話巻四 その17

P10前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

なりさ天尓驚  く尓多ら須゛昔  河 内の国 内 野と云

        於どろ      む可し可王ち く尓うちの いふ

なりさてにおどろくにたらず むかしかわちのくにうちのという


とこ路尓夜奈\/光 り物 有 見届  んとて行 个る

    よ   ひか もの阿りミとゞけ   ゆき

ところによなよなひかりものありみとどけんとてゆきける


毛の其 土中  与り古  刀  を得多り鉄 氣の土 尓うき

  曽のどち う  ふるき可多奈 え  てつき つち

ものそのどちゅうよりふるきかたなをえたりてつきのつちにうき


多る可゛星 の光 り尓映 じ多る奈りといへり遠   江耳

    本し ひ   え以         とを\/ミ

たるが ほしのひかりにえいじたるなりといえりとおとおみに


(大意)

(常)である。それほど驚くほどのことではない。昔、河内の国の内野という

ところに毎晩光るものがあった。どのようなものか確かめようと行った

者がそこの土の中に古い刀を見つけ得た。刀の鉄分が土にまじり浮き

それが星の光でキラキラ映ったのだという。遠江に


(補足)

「届んとて」、「ん」がわかりずらい。

「星の光」、振り仮名「ひ」に「可」をうっかり忘れてます。

「遠江耳」、たびたび変体仮名「耳」(に)が出てきます。

 

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