2022年1月8日土曜日

桃山人夜話巻四 その16

P9後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

奈りと恐 れ朽 多る木越ミて光  明  奈りといふこと

   於曽 くち  き   くハうミやう

なりとおそれくちたるきをみてこ うみょうなりということ


まゝ有 奈らひ奈り春べて陰 尓生  春゛る毛のハ陰 気

  阿る        ゐん せ う      ゐんき

ままあるならいなりすべていんにしょうず るものはいんき


尓応 じ天うる本ひをまし陽 尓生 春゛る毛のハ陽

 於う         やう せう      やう

におうじてうるおいをましやうにしょうずるものはよう


気尓感 じ天うる本ひを曽ふること一 切 のものゝ常

き 可ん            いつさ以    つ年

きにかんじてうるおいをそうることいっさいのもののつね


(大意)

だと恐れ、朽ちた木を見て光明だとおもうことは

時折あることである。すべて陰に生ずるものは陰気

に応じて潤いを増し、陽に生ずるものは陽

に感じて潤いを添えることはすべてのものの常


(補足)

「奈らひ」、「ら」がかたちをなしていませんが、「奈らひ」の三文字セットで読みます。

「毛のハ」「毛のハ」「ものゝ」、ちょうど3行の下の方に並んでいます。変体仮名「毛」(も)は何種類かのくずし方があります。

「うる本ひ」、「うる」がわかりにくい。次行の「うる本ひ」も同様。

 うーん、ウーン、う〜ん・・・、どうも何を言わんとしているのかがつかみきれません。

 

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