P9後半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
奈りと恐 れ朽 多る木越ミて光 明 奈りといふこと
於曽 くち き くハうミやう
なりとおそれくちたるきをみてこ うみょうなりということ
まゝ有 奈らひ奈り春べて陰 尓生 春゛る毛のハ陰 気
阿る ゐん せ う ゐんき
ままあるならいなりすべていんにしょうず るものはいんき
尓応 じ天うる本ひをまし陽 尓生 春゛る毛のハ陽
於う やう せう やう
におうじてうるおいをましやうにしょうずるものはよう
気尓感 じ天うる本ひを曽ふること一 切 のものゝ常
き 可ん いつさ以 つ年
きにかんじてうるおいをそうることいっさいのもののつね
(大意)
だと恐れ、朽ちた木を見て光明だとおもうことは
時折あることである。すべて陰に生ずるものは陰気
に応じて潤いを増し、陽に生ずるものは陽
に感じて潤いを添えることはすべてのものの常
(補足)
「奈らひ」、「ら」がかたちをなしていませんが、「奈らひ」の三文字セットで読みます。
「毛のハ」「毛のハ」「ものゝ」、ちょうど3行の下の方に並んでいます。変体仮名「毛」(も)は何種類かのくずし方があります。
「うる本ひ」、「うる」がわかりにくい。次行の「うる本ひ」も同様。
うーん、ウーン、う〜ん・・・、どうも何を言わんとしているのかがつかみきれません。
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