P17前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
第丗一野鉄砲
多゛以さん志゛ういちのてつ本う
だ いさんじゅういちのでっぽう
満ミと云 毛のゝ功 越へ多る越野てつ本うといへり阿る説
いふ こう の
まみというもののこうをへたるをのでっぽうといへりあるせつ
尓ハこうもりの年 へ天野ぶ春満登云 毛の尓奈り
とし の いふ
にはこうもりのとしへてのぶすまというものになり
多るをもいへりと曽゛夕 くれの比 与り出 天人 の面 尓あ
ころ いで ひと 於もて
たるをもいえりとぞ ゆうくれのころよりいでてひとのおもてにあ
多り目越ふさぎて生 血 越吸ふ巻 耳と云 草 越
め せい个つ 春 名もミ いふくさ
たりめをふさぎてせいけつをすうなもみというくさを
(大意)
第三十一野鉄砲
「まみ」というものの年功を経たものを野鉄砲という。ある説
にはこうもりが年をとってのぶすまというものになった
というものもある。夕暮れ時に出てきて人の顔面にあ
たり、目をふさいで生き血を吸う。「巻耳(なもみ)」という草を
(補足)
出だしから読めないし読めても意味が不明。そのようなときはかまわず次を読んでいきます。
どうやら「まみ」とは何かの名前のようです。「ミと」がグニャグニャとつながってわかりにくい。
「野」のくずし字は「那」+「土」or「王」のような感じ。
吸血コウモリというのがいるのだから、でも日本にはいないかも、どこかの国では実際にありそうな話。いやだ。「まみ」という音が不思議、こうもりやのぶすまやのでっぽうという音と無関係な感じ。関係ないけど「野ぶすま」という音で思い出すのが「男衾(おぶすま)」という地名。東武東上線の池袋から行くと、寄居駅の手前(鉢形)の手前(男衾)にあります。「ぶすま」とは桶狭間の「狭間」という意味らしく、渓谷にはさまれてジメジメしたかんじの所の意。そこにうじゃうじゃコウモリがいたのかもしれません。
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