P6前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵
(読み)
免の子越取らんとせしこと越侘 多り登見て夢
こ と 王ひ ミ ゆめ
めのこをとらんとせしことをわびたりとみてゆめ
ハ覚 多り母 此 こと越語 り出 个る尓ミ奈\/思 い合
さ免 者ゝこの 可多 いで 於も 阿王
はさめたりははこのことをかたりいでけるにみなみなおもいあわ
せ天奇異の夢 奈りと感 じ多りと蘇轂 子
きゐ ゆめ 可ん 曽こくし
せてきいのゆめなりとかんじたりとそこしし
可゛筆 談 尓のせ多りま多楚の孫 叔 敖 可゛ころし
ひつ多゛ん 曽 曽んし由くごう
が ひつだ んにのせたりまたそのそんしゅくごうが ころし
(大意)
(すず)めの子をとろうとしたことをわびたところで夢は
覚めた。母がこのことを語ると皆々あれこれと考え思いあたり
「奇異な夢である」と感じ入ったと蘇轂子
の筆談に載っている。また楚の孫叔敖が殺した
(補足)
「め」が平仮名のものと変体仮名の「免」が使われています。
「出个る尓ミ奈\/」、そそっかしく「いでけるにことなく」と読んでしまいました。
「筆談」、翻訳書のような書籍という意味でしょうか。
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