2022年1月3日月曜日

桃山人夜話巻四 その11

P6前半 東京都立中央図書館特別文庫室所蔵

(読み)

免の子越取らんとせしこと越侘 多り登見て夢

   こ と        王ひ   ミ ゆめ

めのこをとらんとせしことをわびたりとみてゆめ


ハ覚 多り母 此 こと越語 り出 个る尓ミ奈\/思 い合

 さ免  者ゝこの   可多 いで       於も 阿王

はさめたりははこのことをかたりいでけるにみなみなおもいあわ


せ天奇異の夢 奈りと感 じ多りと蘇轂 子

  きゐ ゆめ   可ん    曽こくし

せてきいのゆめなりとかんじたりとそこしし


可゛筆 談  尓のせ多りま多楚の孫 叔  敖 可゛ころし

  ひつ多゛ん       曽 曽んし由くごう

が ひつだ んにのせたりまたそのそんしゅくごうが ころし


(大意)

(すず)めの子をとろうとしたことをわびたところで夢は

覚めた。母がこのことを語ると皆々あれこれと考え思いあたり

「奇異な夢である」と感じ入ったと蘇轂子

の筆談に載っている。また楚の孫叔敖が殺した


(補足)

「め」が平仮名のものと変体仮名の「免」が使われています。

「出个る尓ミ奈\/」、そそっかしく「いでけるにことなく」と読んでしまいました。

「筆談」、翻訳書のような書籍という意味でしょうか。

 

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