2020年12月31日木曜日

豆本 禰この道行 その7

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(読み)

ておこ満のいろ可尓こゝろを可けをり

ておこまのいろかにこころをかけおり


\/きてハくど起个連どもこ満ハ

おりきてはくどきけれどもこまは


とら蔵 尓ミさ本を多てゝきゝ■

とらぞうにみさおをたててきき


(大意)

おコマの色香に心を奪われ、折々

来ては口説くのですが、コマは

トラ蔵に操(みさお)をたて聞き(入れず)


(補足)

 ここのたった3行、ちょっと手強かった。

ひとつは「ろ」「可」「う」の区別。もうひとつは「ゝ」の読み。「こゝろ」「多てゝきゝ」

何度も読んで意味が通じる読みを探しました。

 屋外の木の陰からのぞいているのはごろつきのクマ。その視線の先は一直線におコマの腰から太ももにながれる色香がタップリただようあたりにそそがれています。それにしてもおコマのトラ蔵にしなだれる姿は色っぽい。

 木の幹を描くのがあまり得意ではなさそうです。

 

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