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(読み)
「おの連こ連までむ本うを者多らき
「おのれこれまでむほうをはたらき
さ満\゛/のあく个不 奈春多゛んてん
さまざま のあくぎょうなすだ んてん
こ連を由るし多満ハ春゛
これをゆるしたまわず
王連\/可゛てを
われわれが てを
可りて▲
かりて
▲ちう 者゛つ奈し
ちゅうば つなし
たまふ
たまう
奈り可く
なりかく
ごしろ
ごしろ
(大意)
「おのれ、これまで無法をはたらき
様々の悪行なす段、天
これを許し賜わず
我々が手を
借りて
誅伐なし
給うなり。
覚悟しろ」
(補足)
変体仮名「連」(れ)が3箇所出てきます。
「あく个ふ」、英小文字「n」のように見えるのは変体仮名「个」(け)。変体仮名「不」(ふ)とちょうどその右隣にある変体仮名「本」(ほ)が似てます。
「王連」(われ)、変体仮名「連」(れ)がわかりにくですけど「れ」です。
「たまふ」、平仮名「た」。ほとんどが変体仮名「多」ですがちゃんと「た」もあるのです。
「可くごしろ」、変体仮名「可」、「ろ」、それと「う」どれも似ていて文章の流れから読むしかありません。
拡大した画像から銅版画の精緻さがよくわかります。化粧廻しの網目・菱形の飾り・房の細かさ、精緻に描けることを喜々と追求しているような気持ちが伝わります。
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