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(読み)
可くとも志ら春゛
かくともしらず
のこりてある可起
のこりてあるかき
可゛本しく可尓の
が ほしくかにの
うちへき多りこの
うちへきたりこの
あい多゛ハ志つけい
あいだ はしっけい
しまし多とゐろり
しましたといろり
(大意)
(猿は)そうとも知らず
残っていた柿
が欲しく蟹の
家へ来ました。
「この間は失敬しました」
と囲炉裏
(補足)
もう児雷也(じらいや)そのもの。囲炉裏に隠れて中から出てきたという感じではなく、空中から左脚でドンと囲炉裏に飛び降りた勢いです。右手は背中の刀に左手はおもいっきり開いて歌舞伎です。衣裳もいいねぇ~。おでこの玉子はちっとも違和感なし。
「志ら春゛」、「ら」が悩みます。
「のこりてある」、「このあい多゛ハ」、「あ」は「お」の「丶」なしのような形。「い」は平仮名「い」より変体仮名「以」にちかそう。
「志つけいしまし多」、「志つけい」って何だろうとしばらく考えてしまいました。
「ゐろり」、「ろり」が二重に見えますが、銅版画なのでここだけちょっとミスった感じ。
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