2020年12月26日土曜日

豆本 禰この道行 その2



見返し

(読み)

吉文 本

よしぶん ほん

(大意)

(補足)

 提灯の「吉文」はこの豆本の編輯兼出版人「木村文三郎」こと吉田屋文三郎のことでしょうか。

 渋黄色一色をつかい所々に色を付けています。猫型の手焙火鉢のような煙草の火付けにつかうものなのか、なかなかおしゃれな一品。縦線が両脇にいくに従って間隔が狭まり丸みと立体感を与えています。今でもこの作りで花挿やゴミ箱などで販売すれば売れそうです。台の側面を今度は横線で柾目板の感じを出しています。背景の風景はやや荒っぽく銅版画の特徴をわざと出さないようみえます。

 

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