2020年12月28日月曜日

豆本 禰この道行 その4

P2前半

P2拡大

(読み)

▲奈しふ可起奈可とぞ奈り尓个りあ

 なしふかきなかとぞなりにけりあ


まり志げく尓奈れバふ多りともと本゛

まりしげくになればふたりともとぼ


でもできぬやう尓奈り多るをやう\/

でもできぬようになりたるをようよう


志のびあひて

しのびあいて


(大意)

(出会いを)して深き仲になっていました。

あまりに何度も会っていると二人とも??

でもできぬようになってしまうところをなんとか

忍び会って


(補足)

「あまり志げく尓奈れバふ多りともと本゛でもできぬやう尓奈り多るを」、「と本゛」が不明です。想像力を働かせるのですが、ウ~ン・・・、どなたか教えてほしいです。あとでわかったら加筆します。まぁ意味は「二人とも頻繁に会っていると飼い主から制限されて会えなくなってしまうところをなんとか忍びあって」のような感じでしょう。

「奈しふ可起奈可とぞ」、「し」も「可」もとても小さい。しかし文章のながれから読めます。

「まり志げく尓」、「やう\/」、最初のは大きい「し」、あとのは繰り返し記号です。見た目はまったく同じ。

 手ぬぐいを口にくわえているのはコマ、明かりをさしだしているのがお豊。絵はやや煩雑に感じるほど描き込まれています。コマの手足はちゃんと猫になっています。


 

0 件のコメント:

コメントを投稿