P.2後半
(読み)
とることでき春゛奈可゛めゐ多る
とることできず なが めいたる
ところへ可のさる可゛き多りて
ところへかのさるが きたりて
あ可るミ多るをミて奈ぜとら
あかるみたるをみてなぜとら
ざるやといへバきへの本゛られぬ
ざるやといえばきへのぼ られぬ
(大意)
採ることができず眺めていた
ところへあの猿がやって来て
赤くなっている柿を見て「なぜ採らないのだ」と
言うと「登れない(ので)
(補足)
「とること」、「こと」は合字です。「より」はフォント「ゟ」がありますが、「こと」はありませんでした。
「あ可るミ多るをミて」、「可る」がわかりませんでした。話の前後の流れから柿の実のことだろうと想像できます。そうすると柿の色のことですから、「かる」とよめば意味が通じました。
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蟹役は学芸会のように頭に蟹を付けています。さすがに蟹を擬人化するのは難しかったのかも・・・、できていたとしても豆本にするには不気味すぎて受け入れられそうになかった?
縦横縞が方眼紙のように正確です。着物のふくらみや乱れにおうじて縦軸横軸もそれらに沿っています。蟹のハサミがうしろの木の幹にかくれてわかりずらくなっているのがちょっと残念。
葦の生えている池の向こう岸には茅葺屋根の農家などが数軒見えています。
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