2020年12月19日土曜日

豆本 猿加尓合戦 その17

P.10上段後半

P10拡大上段

(読み)

さんと春るところを

さんとするところを


多ちう春可゛いで天

たちうすが いでて


奈ん奈くさるをいけ

なんなくさるをいけ


どりてさ満\゛/きう

どりてさまざま きゅう


もん奈し尓个り

もんなしにけり


(大意)

するところを

立ち臼親があらわれて

難なく猿を生け

捕りにして様々に糾問

したのでした。


(補足)

「いで天」、「て」は変体仮名「天」。

「きうもん」、「糾問」(きゅうもん)とわかるまでしばし間がありました。

「个り」、5行前と8行前に平仮名「け」がありますが、「个り」は文末の常用句なので変体仮名です。

立ち臼親の刀の飾りもこれを木版摺りでしたら大変そうです。

 

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