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前半
(読み)
■い連奈けれバ大 い尓
いれなければおおいに
い可りとら蔵 を可ミ
いかりとらぞうをかみ
多本しておこ満尓さる
たおしておこまにさる
ぐつ王を者ませてこ
ぐつわをはませてこ
王き尓可ゝへて尓げさ
わきにかかえてにげさ
らんと春とらざう
らんとすとらぞう
そ連やつてハと阿ら
それやつてはとあら
(大意)
(聞き)いれることはなかったため、大いに
怒り、トラ蔵を咬(か)み
たおして、おコマにさる
ぐつわをはませて、
小脇に抱えて、逃げ去ろうと
しました。トラ蔵は
そうなってはと争う
(補足)
「そ連やつてハと」、こんなにはっきり硬筆で記されているのに「やつてハと」がわかりません。意味はもちろんおコマを連れ去るクマを阻止しようと争うということですけど、「やつ」の次は「て」「こ」「こと」何でしょうか。
トラ蔵はなにおぉ〜と息巻くものの、クマは余裕の笑顔でおコマの裾を踏みつけて逃げられないようにしています。3人の衣裳は前頁とおなじものの、外の風景は大きく変わっています。縁側の柾目板の木目も細かい。
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