P.1前半
(読み)
む可し\/
むかしむかし
阿しがらや満
あしがらやま
尓春む
にすむ
やま◯
やま
◯う者゛のこ尓
うばのこに
△まいにち\/◯
まいにちまいにち
◯くまや
くまや
さる奈どを五
さるなどを
(大意)
むかしむかし
足柄山(あしがらやま)
に住む
山姥(やまうば)の子に
毎日毎日
熊や猿などを
(補足)
山姥の着物柄が表紙の扇子を手に舞っている女のひとのものと同じです。天女ではなく山姥でした。山姥のお尻に見えるのは尻尾ではなく長い髪の毛の端。
「阿しがらや満」、変体仮名「阿」の出だしが「√」記号のよう。続く「し」が小さい。変体仮名ではなく平仮名「が」。「ゆ」とまぎらわしい「や」が使われているかとおもえば、現在の「や」と同じものが混在しています。「ま」についても同様です。
佐藤新太郎のものは絵全体の印象がどこかサラッと淡白な感じがします。
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