2021年1月26日火曜日

豆本 金太郎咄し その11

P8P9見開き

(読み)

◯可バ

 かば


きん多ろう[つぎへ]

きんたろう


[つゞき]

ひとり

ひとり


尓て

にて


を尓を

おにを


ミな

みな


ごろし尓

ごろしに


奈すよ里ミつこう

なすよりみつこう


のけらいと奈り

のけらいとなり


て奈をさ可多

てなをさかた


のきん

のきん


ときとあらため

ときとあらため


(大意)

(襲った)ので、金太郎は

ひとりで鬼を皆殺しにしました。

頼光公の家来となり

名を坂田の金時とあらため


(補足)

 この頁では鬼ではなくうわばみ(大蛇)退治のところです。金太郎の両脚の描き方が佐藤新太郎らしさが出ています。まさかりの大きいこと、また柄と刃の接合部分まで細かく描き、手元部分もしっかり描いています。うわばみの背の鱗(うろこ)、腹の紅白、顔もおどろおどろしい。

「よ里ミつこう」、里とミがつながって読みづらい、話の内容を知っていたので読めました。

最後の行に平仮名「た」があります。

 

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