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前半
(読み)
◯多りとら蔵 大 い尓よろこびあ
たりとらぞうおおいによろこびあ
つく連いを奈し王可げのい多り尓て
つくれいをなしわかげのいたりにて
おこ満をつ連て可けおち奈し多る
おこまをつれてかけおちなしたる
をさ多゛めしうち尓てハうらんでゐ
をさだ めしうちにてはうらんでい
ら連る多゛ろうとざんげ者゛奈し
れれるだ ろうとざんげば なし
(大意)
(助けました。)トラ蔵は大いに喜んで
あつく礼をしました。若気の至りで
おコマを連れて駆け落ちしたことを
さだめし、家の方では恨んでい
られるだろうと懺悔ばなしに
(補足)
「ざんげ者゛奈し」、ちょっとよくわからないところです。次に「尓可うく王い奈し」と続くのですが、ここもどうも読みが不安です。
トラ蔵おコマには笑顔が戻り、クマはりょうにかみたおされてあたふたあたふた。クマとりょうの柄が似ています。
画像を拡大するとわかるのですが、絵の濃淡は銅版に描くペンの太さと線の本数(密度)で描いているのがわかります。親方はこういった根を詰める作業は弟子にまわしたのでしょうか。おコマの着物の柄もにぎやかです。
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