P.104 最初〜6行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
門 ロ ニ而申 様 、小殿 之者 二
かどぐちにてもうすさま、こどののものに
あら須、鳥 居もの二
あらず、とりいものに
あらず、一 同 談 事なけれハ
あらず、いちどうだんじなければ
ならず、此 度 之事 ハ杉 葉
ならず、このたびのことはすぎは
杉 皮 喰 事 ならず与
すぎかわくうことならずと
申 候
もうしそうろう
(大意)
門付近での立ち話では(柏屋)は「(御林は)小殿のもの
ではないし、鳥居のもの
でもない。(村役人)全員で相談すべき
ことである。この度のことは、たとえ杉の葉一枚
杉の皮一枚とて伐ってはならない」と
申された。
(補足)
「門口ニ而申様」、帰り際に、門の付近で立ち話でもしたのでしょう。
「鳥」がやはり難しい。なれるしかありません。
「なければ」、「け」は「計」の変体仮名?。「个」ではなさそうです。
「葉」、「艹」「世」がひとかたまり、「木」が「ふ」のようになる。
「皮」、「須」の偏と同じようにくずしています。おまけに右側に「、」がある。
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