2019年5月19日日曜日

変事出来二付心得覚記 その185




 P.96 7行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
村 役 人 共 一 同 申  様 、
むらやくにんどもいちどうもうすさま、

炭 谷入 檜  山 是 ハ空 地之場所
すみやいりひのきやまこれはあきちのばしょ

ゆへ貸し可遣    候   、是 江植 立
ゆへかしつかわすべくそうろう、これへうえたて


(大意)
(ところが)村役人一同が言うには
「炭谷入檜山のここは空き地の場所
なので、貸し付けることができる。ここへ植林し


(補足)
「植」、「直」のくずし字「ホ」+「一」のような形。「置」など「直」の部品を含む漢字に共通です。

 この後、村役人同士で喧々諤々の議論が始まります。
自分の父親や祖父の代の事柄であり、記録することが名主たち村役人の大きな役目であり、真面目で勤勉実直な彼らが残し伝えてきているはずなのに、杉檜の植林の経緯が曖昧であるというのもおかしな話ではあります。


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