P.89 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
不筋 之難 題 申 聞 候 者 も有之
ふすじのなんだいもうしききそうろうものもこれあり
哉二相 聞 不届 之至 り候 、万 一
やにあいききふとどきのいたりそうろう、まんいち
右 体 之儀強而 申 聞 申 者 有之
みぎていのぎしいてもうしききもうすものこれあり
候ハヽ 一 應 者申 諭 、弥以 不取用
そうらわばいちおうはもうしさとし、いよいよもってとりもちいず
節 ハ差 押 置 、自分 共廻 在
せつはさしおさえおき、じぶんどもまわりあり
(大意)
無理難題を押し付ける者もいる
と聞き、法に従わないことになろう。万一
そのようなものがいると申す者が
いたのならば、ひとまずは説得し、どうしても応じぬのであれば
差し押さえておき、われわれが対処しよう。
(補足)
本日投稿分の5行、ここだけ手跡の雰囲気が変わっているような感じ。氣のせいでしょうか。
「不筋」、なんと読むのか?でしたが、試しに辞書にあたるとそのままのっていました。わからない読みは面倒くさがらずにまず調べることと反省しました。
「難題」、ここでの意味は、いいがかり、無理な注文。
「強而申聞」、この「強而」がよくわかりません。
「節」、この「竹」冠が「不筋」のものとは異なってます。部品として同じくずし字のときもあれば、漢字全体のおさまりのなかで形が決まることもあるようです。
「廻在」(かいざい)かもしれません。
お代官様が一同の者の前で、申し渡している様を想像して偉そうな感じで大意としました。
実際はお廻状ですけど。
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