P.89 最初〜5行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
方 及強談 候 節 、暴意 二恐 連
かたごうだんおよびそうろうせつ、ぼういにおそれ
一 圓 之謀 ヲ以 承 知之旨 請 書
いちえんのはかりごとをもってしょうちのむねうけしょ
差 出し、或 者張 紙 等 い多し候 由 之
さしだし、あるいははりがみとういたしそうろうよしの
所 、此 節 二至 り心 得違 之者 共 右 ヲ
ところ、このせつにいたりこころえちがいのものどもみぎを
可然 儀と心 得、己 之 利欲二迷 ひ
しかるべきぎとこころえ、おのれのりよくにまよい
(大意)
強引に談判した折には、無理やりすべての計略にのっとって書かれた内容を承知したとの証文を押し付け、あるいは差し押さえたことを示す張り紙などをしたようである。
このようなことをした者たちは、
それらを当然のこととおもい、自分らの目先の欲に迷い
(補足)
難しい言い回しや言葉はないのですが、「暴意」〜「差出し」までがよく理解できません。
一応、フィクションで大意としましたが、間違っている恐れは大であります。
文面は明らかにお代官様が身分の異なる低い者たちへのものとなっているようにおもわれます。
「己之利欲二迷ひ」など漢籍のどこかにある文章の調子です。
「一圓」、囗(くにがまえ)のくずし字はみな似ていて特徴的です。
「謀」、読めません。
「ヲ以」、一文字のようにくっついているのでわかりずらい。
「承」、どのような筆の運びになっているのでしょうか。
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