P.103 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
一 新 立 江立 寄 炭 谷入
ひとつ にったちへたちよりすみやいり
字 檜 山 御林 山 之儀ヲ
あざひのきやまおはやしやまのぎを
柏 屋代 八 殿 江噺 し候 処 、
かしわやだいはちどのへはなしそうろうところ
柏 屋申 様 、夫 盤村 役 人
かしわやもうすさま、それはむらやくにん
一 同 談 事之上 無之 候ハヽ、
いちどうだんじのうえこれなくそうらわば
賣 買 手入 致 事 不成、
うりかいていれいたすことならず
先 祖可゛印 形 致 し候 事 故、
せんぞが いんぎょういたしそうろうことゆえ
取 計 二 不成 、新 立 之
とりはからいにならず、にったちの
(大意)
ひとつ 新立へ立ち寄り、炭谷入
檜山御林山の件について
柏屋代八殿へ話しましたところ
柏屋は次のように申しました。「そのことについては村役人
全員で相談した上でのことでなければならないので
売り買いを手がけることをしてはならず
先祖が押印して承ったことなのであるから
あれこれと算段してはいけません」。新立の
(補足)
柏屋代八(50)は古組組頭。その倅清八は21歳で組頭見習。
「屋」のくずし字は特徴的、右上にクルッときているのは何なのでしょう。
「処」「故」のくずし字がにています。
「盤」(は)、変体仮名。
「印」、左右の部品が上下になっているようなくずし字ととらえるとわかりやすい。「迎」も同類。
前の頁あたりから手跡は変わりましたが、今度はどなたが記しているのでしょう。
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