P.70 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
十 三 日 夜 非人 体 者 共
じゅうさんにちよるひにんていのものども
三 四人 と申 上 候
さんよにんともうしあげそうろう
御吟 味別 段 二相 か王る
ごぎんみべつだんにあいかわる
ことなし
ことなし
紋 次郎 ・豊 五郎 村 役 人 并 組 合
もんじろう・とよごろうむらやくにんならびにくみあい
御預 ケ相 成 候 、村 役 人 取 調 候 所 、
おあずけあいなりそうろう、むらやくにんとりしらべそうろうところ、
成 木村 悪 惣 と申 者 ゟ 頼 二付 、
なるきむらあくそうともうすものよりたよりにつき、
此 度 一 条 右 之始末 二相 成 候 由
このたびいちじょうみぎのしまつにあいなりそうろうよし
申 候 二付 、其 段 書 付 致 し申 上 候
もうしそうろうにつき、そのだんかきつけいたしもうしあげそうろう
(大意)
13日夜乞食のような者どもが
3,4人来たと言っていましたが
取り調べが特別に変わることは
ありませんでした。
紋次郎・豊五郎は村役人と組合の
預かりとなりました。村役人の取り調べによると
成木村の悪惣という者のつてで
この度の一件は先に申し上げた通りの次第であると
言うので、その内容を書状にして申し上げます。
(補足)
5行目から書き手が変わっているようです。
「相か王ること奈し」(あいかわることなし)、変体仮名。前頁からの続きで同じ女性の手跡でしょう。
「組合」、「合」の字がなんか変です。
「頼」、うーん、悩んでも読めなかった。何度か出てきているのですが。
「成木村悪惣」については、次の頁の補足で紹介します。
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