2019年4月17日水曜日

変事出来二付心得覚記 その153




 P.70 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
十  三 日 夜 非人 体  者 共
じゅうさんにちよるひにんていのものども

三 四人 と申  上 候
さんよにんともうしあげそうろう

御吟 味別 段 二相 か王る
ごぎんみべつだんにあいかわる

ことなし
ことなし

紋 次郎 ・豊 五郎 村 役 人 并   組 合
もんじろう・とよごろうむらやくにんならびにくみあい

御預 ケ相 成 候   、村 役 人 取 調  候   所  、
おあずけあいなりそうろう、むらやくにんとりしらべそうろうところ、

成 木村 悪 惣 と申  者 ゟ 頼  二付 、
なるきむらあくそうともうすものよりたよりにつき、

此 度 一 条  右 之始末 二相 成 候   由
このたびいちじょうみぎのしまつにあいなりそうろうよし

申  候   二付 、其 段 書 付 致 し申  上 候
もうしそうろうにつき、そのだんかきつけいたしもうしあげそうろう


(大意)
13日夜乞食のような者どもが
3,4人来たと言っていましたが
取り調べが特別に変わることは
ありませんでした。
紋次郎・豊五郎は村役人と組合の
預かりとなりました。村役人の取り調べによると
成木村の悪惣という者のつてで
この度の一件は先に申し上げた通りの次第であると
言うので、その内容を書状にして申し上げます。


(補足)
 5行目から書き手が変わっているようです。
「相か王ること奈し」(あいかわることなし)、変体仮名。前頁からの続きで同じ女性の手跡でしょう。

「組合」、「合」の字がなんか変です。
「頼」、うーん、悩んでも読めなかった。何度か出てきているのですが。

「成木村悪惣」については、次の頁の補足で紹介します。


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