2019年4月18日木曜日

変事出来二付心得覚記 その154




 P.71 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
両  人 申  口
りょうにんもうしぐち

紋 次郎
もんじろう

豊 五郎
とよごろう

御吟 味中  村 役 人 江御預 ケ
ごぎんみちゅうむらやくにんへおあずけ

相 成 、猶 村 役 共 ゟ 両  人 者 共 へ
あいなり、なおむらやくどもよりりょうにんものどもへ

得 と申  諭  正  路二申  立 方 可
とくともうしさとししょうろにもうしたてかた

致    旨 申  聞 候   所  、全 六 月 十 日、右
いたすべきむねもうしききそうろうところ、ぜんろくがつとおか、みぎ

紋 次郎 儀飯 能 市 場江用 事有之
もんじろうぎはんのういちばへようじこれあり

罷  出候   所  、飯 能 川 原と申  所  二而
まかりでそうろうところ、はんのうかわらともうすところにて


(大意)
両人の証言
紋次郎
豊五郎

取調べ中は村役人の預かりと
なりました。なお村役人から両人へ
正直に証言するようにしっかりと言い聞かせました。そうしたところ6月10日、
紋次郎が飯能市場に用事があって
出かけ、飯能河原というところで


(補足)
 両人の証言内容が明らかになります。

「村役共」、「人」を書き忘れたのかもしれません。
「得と」、当て字でしょう。
「正路」(しょうろ)、正道をはずれないこと、正直なさま。正道。

「全」、わかりません。「先の」という意でしょうか。

すいません。「成木村悪惣」については次の頁になります。


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