2019年4月29日月曜日

変事出来二付心得覚記 その165




 P.81 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
被仰付       候     間   相  慎   、都而ハ異変
おおせつけられそうろうあいだあいつつしみ、とてはいへん

無之  様 心  附 可申   、追 而御沙汰
これなきようこころつけもうすべく、おってごさた

有之  次第 、村 役 人 差 添 早 速
これありしだい、むらやくにんさしそえさっそく

召 連 可罷出   旨 被仰渡    、承  知
めしつれまかりでべくむねおおせわたされ、しょうち

奉畏      候   、依之 奥 継 を以  御請 奉申上       候   、
おそれたてまつりそうろう、よっておくつぎをもっておうけもうしあげたてまつりそうろう、

以上
いじょう

            右村
            みぎむら

寅 七 月 二 日   年 寄 軍 蔵
とらしちがつふつか   としよりぐんぞう

            組 頭  代 八
            くみがしらだいはち

岩 鼻         名主 太次郎
いわはな        なぬしたじろう

御役 人 中  様   名主 町 田滝 之助
おやくにんちゅうさま  なぬしまちだたきのすけ


(大意)
を申し渡されましたので、行動を控え問題を
起こさずに心得るよう言ってきかせます。今後の裁定が
下され次第、村役人が直ちに彼らを引き連れて
出頭するようにとのご指示は承知いたしました。
よって奥継をもちまして了承いたしましたこと申し上げます。

寅7月2日

以下略


(補足)
「都而ハ」、わかりません。
「異」、「己」+「大」。異体字。

「被 仰渡」、一文字分空白がありますが、闕字でしょうか。
「奥継」、辞書にはありませんでした。「奥書」(おくがき)、「奥印」(おくいん)はあります。


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