P.76 最初〜5行目まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
三 四人 飯 能 邊 迄 罷 出遍く、不参
さんよにんはんのうあたりまでまかりでべく、まいらず
之者者家 ・土蔵 焼 拂 、或 者打 毀
ものはいえ・どぞうやきはらい、あるいはうちこわし
候 旨 申 罵 候 二恐 怖以多し、事 柄 ハ
そうろうむねもうしののしりそうろうにきょうふいたし、ことがらは
不弁 候得 共 銘 々 立 出 候 中 、追 々
わきまえずそうらえどもめいめいたちいでそうろうなか、おいおい
無何方と 人 数 差 加 多人 数 二 相 成、
いずかたとなくにんずうさしくわえたにんずうに あいなり、
(大意)
3,4人が飯能あたりまで出かけようとしてました。一緒に
来ないものは、家・土蔵を焼き払う或いは打ち壊す
と脅かされ、恐ろしくなってしまいました。詳しい事柄は
わかりませんでしたけれども、ひとりまた一人と加わり始め
どこからともなくその人数がふくれあがってました。
(補足)
「不参之者」(まいらずもの)or(まいらずのもの)、この部分の「之」は調子を整えるものでしょうか。わかりませんが、読んでも読まなくてもよいような気がします。
「土蔵」、「土」のくずし字がどうも苦手で、すぐに読めません。
「柄」、「丙」のくずし字がどうしてこんなに複雑になるのでしょう。
この覚記の書き始めの頁にくらべて、このあたりになるとだいぶくだけてきてます。
最初の頃は律儀にかしっこまって小さめの字で整然と記してました。
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