2019年4月3日水曜日

変事出来二付心得覚記 その139




 P.61 6行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
どの村 々 二も困 窮  人 斗 りと
どのむらむらにもこんきゅうにんばかりと

いふ者 斗 り無之  、有 徳 成る
いうものばかりこれなく、ゆうとくなる

もの茂有之  、何 程 二而も施  し
ものもこれあり、なにほどにてもほどこし

を為致  、極 貧窮   成 ものヲ
をいたさせ、ごくひんきゅうなるものを

撰  、又 其 上 之撰 ミニ段 二も
えらび、またそのうえのえりみにだんにも


(大意)
どの村にも困窮している人
ばかりではなく、資産家である
人もいる。どのような方法でもよいから施しを
させ、極めて貧しい人たちを
選び、念には念をいれてよくよく選び、


(補足)
 この頁あたりからまた手跡が変わってきました。
この頁でもこの後の頁でも、途中で段落ごとに雰囲気が変化してると感じます。

「有徳成る」、何度か出てきているので読めました。
「極貧窮」、「貧」が難しいが、「分」のくずし字が読めれば、下部は「貝」なので、「貧」とわかる。

「撰」(えらぶ)が続けて出てきます。「撰ミ」(えりみ)としましたが?

頁をまたぎますが、「二段ニも三段ニも」と続きます。(念には念をいれて)。


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