2019年4月15日月曜日

変事出来二付心得覚記 その151




 P.68 5行目〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」

(読み)
若 違変 二おゐてハ打 毀
もしいへんにおいてはうちこわし

杯 と申  て事 荒 々 敷 申  二付 、
などともうしてことあらあらしくもうすにつき、

無拠     罷  出候
よんどころなくまかりでそうろう

猶 御呵  有之  候   、何 国  者 哉
なおおしかりこれありそうろう、いずくにのものか

面 体 不知 者 物 借り参 り、
めんていしらずものものかりまいり、


(大意)
もし約束を守らなければ家を打ち壊す
などと申し、荒々しく脅されたので
仕方なく出かけてしまいました。
なおさらにお叱りがあるかもしれませんが、どこの村のものか
見かけぬ者たちが物品を借りにやって来て、


(補足)
「違変」、「亦」のくずし字が「衣」に見えます。
「おゐ天ハ」(おいては)、かなですが、慣れないと素直に上から下へと読めません。
「打壊」、何度も出てきてます。「打」、「扌」の3画目がそのまま「丁」の一画目に流れて読みづらい。「壊」、このくずし字は読みづらく難しい。「土」はどこにいったのでしょうか。

 この頁の手跡は体調が良くなかったのか、なんとなく不安定さが感じられます。


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