P.73 最初〜最後まで。「飯能市立博物館所蔵平沼家文書」
(読み)
申 聞 、当 六 月 十 三 日 朝 、右 悪惣 ゟ
もうしきき、とうろくがつじゅうさんにちあさ、みぎあくそうより
使者 之由 二而名面 不知 者
ししゃのよしにてなめんしらずもの
三 四人 罷越 、当 十 三 日 夜 二
さんよにんまかりこし、とうじゅうさんにちよるに
飯 能 川 原可詰合 、不出合
はんのうかわらつめあうべく、であわず
者 ハ後日 仇 を可成 旨 断 置
ものはごじつあだをなすべくむねことわりおき
立 去り候 二付 、両 人 之者 ゟ
たちさりそうろうにつき、りょうにんのものより
右 之段 高声 二申 触 候 趣 、申口
みぎのだんこうせいにもうしふれそうろうおもむき、もうしぐち
(大意)
この話を聞かせました。6月13日朝、先日の悪惣からの
使者だという名前を知らない
3,4人のものがやって来ました。13日夜に
飯能河原へ集まれとのこと、もし来なかった
者は後日仕返しをするぞと断り、
立ち去りました。そのために両人は
そのことを大声で周りに声をかけ誘ったようである、との証言でした。
(補足)
「朝」「夜」と出てきます。「昼」はここには出てきてませんが、この3文字は基本中の基本。
「使者之由」、「之」が右側にあります。ちょっとミスっちゃたのかも。
「名面」(なめん)、名前と顔のことかとおもったら、「名前」と辞書にありました。
「詰」、「吉」はともかく「言」がわかりません。
「断」、難しい。読めません。
「高声」、この二文字の間にもう一文字ありますが、なんでしょう。
「触」、以前にも数度でてきてます。「虫」がどうしても?がついてしまいます。
この覚記では頁の変わり目など無視して連綿と書き連ねているのですが、この頁では
最後の3行分くらいの余白を残して終わっています。
次頁が「乍恐〜」の口上で始まることがあらかじめわかっていたので、区切りよくしたのでしょう。
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