2025年10月10日金曜日

江漢西遊日記六 その7

P8P9 東京国立博物館蔵

P10

(読み)

此 魚  アミナシ

このさかなあみあし


亦 カジキ通 シ舟 ノ底 ヲツラヌク

またかじきとおしふねのそこをつらぬく


尾ヨリ目ノ當 リまて壱 丈  余

およりめのあたりまでいちじょうあまり


又 右衛門方 ノ臺 所  尓釣(ツ)りてあるを

またえもんかたのだいどころに  つ りてあるを


寫 ス正  月 ノ焼 物 尓春るよし

うつすしょうがつのやきものにするよし


P9

背ノ色 鮪 ノ如 く

せのいろしびのごとく


腹 ハ白 し

はらはしろし

P10

平 戸嶋

ひらどじま


田助 浦

たすけうら

(大意)

(補足)

「此魚アミナシ」、「西遊旅譚四」でこの魚の画(二匹でした)を紹介しましたが、再度登場。

「寫」、「写」の旧字。

「平戸嶋田助浦」、古くから捕鯨の基地として栄えた。また風待ち・潮待ちの港でもあった。幕末、上方行きの薩摩船の寄港地でもあり、多くの志士がたちよったとありました。現在でも重要な港です。

 

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