2025年10月28日火曜日

江漢西遊日記六 その25

P35 東京国立博物館蔵

(読み)

いよ\/大 降 となる青柳(アヲヤキ)ニ至 り昼  喰 春コレ迄テ

いよいよおおぶりとなる   あおやぎ にいたりちゅうじきすこれまで


四里あり爰 より駕籠ニ能る雨 益 \/津よし

しりありここよりかごにのるあめますますつよし


路 皆 山 坂 畝(ウネ)町 と云フ処  コレ迄 二里あり問(トヒ)ヤニ

みちみなやまさか  うね まちというところこれまでにりあり  とい やに


参  人 足 を頼 ミ个連ハ最早(モハヤ)七 ツ時 過 なれバ之(コレ)ニ

まいりにんそくをたのみければ   もはや ななつどきすぎなれば  これ に


お泊 りと云フ雨 ヤマ春゛夫 なら泊 ルべし上(アカ)ル処

おとまりというあめやまず それならとまるべし  あが るところ


ありやと云 希れハイザ是 へと云 見ル尓サツ

ありやといいければいざこれへというみるにさっ


者゜里とし多る所  一 間 ありタゝミもよし窓(マド)よ

ぱ りとしたるところいっけんありたたみもよし  まど よ


里外 を見れハ漸  く一 重能早梅(ソウバイ)能さか里なり

りそとをみればようやくひとえの   そうばい のさかりなり


土瓶(トヒン)尓能キ茶 を入レ茶 ウケ香 能物。味噌

   どびん によきちゃをいれちゃうけこうのものみそ


津け。沢庵(タクハン)津け。菜(ナ)つけ。色 \/皿(サラ)ニ盛(モ)り

づけ    たくあん づけ   な つけ いろいろ  さら に  も り

(大意)

(補足)

「青柳」、「畝町」、赤い細い線が街道。下部左よりに青柳町、右上に畝町村。

「問(トヒ)ヤ」、『といやば とひ―【問屋場】江戸時代,街道の宿駅で人馬の継ぎ立てなど種々の事務を行なった所。伝馬所。とんやば』

「七時過」、午後4時すぎ。「コレ迄テ四里」「コレ迄テ二里」とあって違いに注意。

「サツ者゜里」、変体仮名「者」(ハ)に「゜」(半濁点)がついてます。

 隣の頁にその画があります。たしかにいろいろおいしそうな茶うけがのっています。主人は取り箸を右手に持っていますけど、取り皿がみあたりません。手のひらにうけたのでしょうか。

 

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