2025年10月17日金曜日

江漢西遊日記六 その14

P17 東京国立博物館蔵

(読み)

油  水 と云 処  氣ヲ吹ク

あぶらみずというところきをふく


コレハ穴 アリ其 穴 ノ

これはあなありそのあなの


口 迄 潮 ヲ満チ

くちまでしおをみち


波 穴 ヲ閉ツ

なみあなをとず



セマツテ氣ヲ

せまってきを


吹くなり

ふくなり


予潮 ノ此 穴 ニ

よしおのこのあなに


満 ル時 通  し故 ニ視タり

みつるときとおりしゆえにみたり

(大意)

(補足)

 この画は「四日天氣よし亦之助と同舟して此生月 嶋を發して多嶋大嶋右ニ白岳能絶(セツ) 壁(ヘキ)を見て油水と云処ニ舟をよせ鮪納 屋ニ至り喰事春」とある1月4日の船旅で見たもの。

 沖に帆船二艘が描かれてますけど、これは実際のものではなく絵師としての習い性。

 

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